- 講師:鈴木紀子氏(国際医療福祉大学准教授)
- 演題:「日清戦争における看護制度」
- 日時:令和6年3月23日(土)15時~17時
- 場所:日本大学法学部2号館221講堂
- 参加者:18名
第191回例会は、講師に鈴木紀子氏を招聘して、「日清戦争における看護制度―衛生部下士以下の補充制度―」をテーマとして実施しました。
講師は、最初に明治新政府がめざした近代的な軍隊建設には、軍医を補佐し、傷病兵の搬送と処置対応などの任務を担う兵士も必要と考え、徴兵制度の開始とともに看病人・看病卒の育成も始められたことを説明しました。しかし、1877(明治10)年の西南戦争における入院では入院患者看護に対する看護兵の不足問題が顕在化、さらに対外戦争における看護兵の必要性などを考慮すれば、新たに看護兵の確保を想定した補充制度を設ける必要があったことを述べました。
詳しくは、『軍事史学』第60巻第4号に掲載の「例会報告」をご覧下さい。