第103回関西支部定例研究会
講師 竹本知行(同志社大学法学部助教)
演題 「山田顕義の欧州体験と明治6年『建白書』」
日時 平成27年2月21日(土)午後2時~4時
場所 大阪学院大学
人数 17名
この日の報告は、「日本のナポレオン」とも称される山田顕義が、岩倉使節団の基調報告として提出した「建白書」を巡るものであった。それは当時施行されつつあった徴兵令の延期を説いていた。山田は、明治3年に徴兵規則の実施を主導していたのであるから、この内容をどう理解するか。報告者は、山田を欧州で案内した渡六之助の未公表日記を利用して、その謎に迫る。そこから山田の渡欧の軌跡をたどり、彼がスイスの軍制からも大きな影響を受けていることを解き明かした。