- 講師 秦郁彦氏(現代史家・元日本大学法学部教授)
- 演題 「ウクライナ戦争からガザ紛争へ」
- 日時 令和5年12月16日(土)午後2時~4時
- 場所 國學院大學渋谷キャンパス
- 参加者 61名(対面49名、オンライン12名)
第190回例会は、講師に『ウクライナ戦争の軍事分析』(新潮社、新潮新書、2023年)を上梓された秦郁彦先生をお招きして、対面とオンライン併用で実施しました。
講師は『ウクライナ戦争の軍事分析』で、現在進行形のウクライナ戦争の未来予測に挑戦し、四つのシナリオ(①ドネツク州全域をロシア軍が占領、バフムト他地域も消耗戦が継続し戦争は3年目に突入、②ウクライナ軍の反転攻勢により東部2州を奪還、③ウクライナ軍の反転攻勢によりドニエプル川を渡河、クリミア半島に進撃、④ロシア軍が中南部地域の防御態勢を固めウクライナ軍の反転攻勢を撃退、キーウ、ハリコフ占領を目指す)を令和5年6月時点で想定したことを紹介し、半年後の現在(令和5年12月)では、戦況は①に近く、④が今後の注目点とされると語っています。詳しくは、『軍事史学』第60巻第1号に掲載の例会報告をご覧下さい。
また、例会終了後は、有栖川宮記念ホール においてコロナ禍以来、4年振りに例会後の懇親会が行なわれました。
懇親会では、10月の第57回年次大会で発表のあった阿南・高橋学術奨励賞が、河西陽平会員に贈呈されました。