- 日時:平成22年12月23日(木曜日:祭日)
例会:15:00~17:00(2F白樺の間)
懇親会:17:30~19:30(3F瑠璃の間) - 場所 :「グランドヒル市ヶ谷」
- 講師:神津康雄氏(元海軍軍医中尉/第五八四設営隊軍医)
- ナビゲーター:平間洋一氏(元防衛大学校教授)
- 演題:「軍医の迎えた敗戦の日」
講師の神津康雄氏は大正八年生まれ、昭和十九年東北帝国大学医学部卒業。戸塚海軍軍医学校を経て、終戦時は徳島の第五八四設営隊軍医長であった。講演は、神津氏の体験と、当時の死生観を中心とした回想となった。
戸塚海軍軍医学校(昭和十九年七月~十二月)では、軍人医学というよりも、いかに海軍士官らしく、恥ずかしくなく死ねるかという訓練を受けた。
卒業後第二河和海軍航空隊(昭和二十年一月~六月)に赴任した。この航空隊は特別攻撃隊であった。隊員二四名は全員特攻を志願した者、死ぬための隊員であった。死ぬこと以外考えていないとてもいい男達であり、今思い返しても、九十一年生きてきた中で最良の友人達であったといえる。
最後に赴任したのは徳島の第五八四設営隊であった。終戦直前、いざという時に備え、設営隊員自決用の青酸カリを用意するよう命令を受け、苦心して入手したが使用せずにすみ良かった。
また、定例研究会終了後の17:30からは瑠璃の間に於いて多くの会員が参加し和やかな雰囲気の中、懇親会が行なわれた。