- 日時:平成24年4月21日(土) 14:00~17:00
- 場所:大阪学院大学
- 講師:馬原潤二氏(三重大学准教授)
- 演題:ドイツ啓蒙主義と国民軍思想 -フリードリヒ二世とカントの軍隊観から-
講師は、近代ドイツの出発点にあたり、大きな影響を与えたフリードリヒ2世とカントの軍隊観の違いを手掛かりに考察を深めました。周知のように、フリードリヒ2世は、プロイセンの近代化を実現し、強大な軍事国家を形成しました。他方、啓蒙の理念に基づき永久平和を提唱したカントは、その名のもとに常備軍を否定しました。このように対立する軍隊観をもとに、啓蒙が抱える根本的問題について議論されました。14人と参加者は決して多くありませんでしたが、報告をめぐって熱い討議が展開しました。