講師 笹本 玲央奈氏(フェリス女学院中高校講師)
駒井 詩子氏(ピースおおさか専門職員)
演題 (笹本氏)「〈軍神〉誕生の真相―廣瀬武夫研究の現在―」
(駒井氏)「カティンの森事件―戦後における歴史の空白―」
日時 平成31年1月19日(土) 14:00~17:00
場所 名城大学ナゴヤドーム前キャンパス
笹本報告では、日露戦争・第二次旅順口作戦で戦死した廣瀬武夫について、彼が「軍神」と呼ばれるに至った経緯とロシア駐在武官時代の実像について論じられた。とりわけ笹本氏が編集した『廣瀬武夫からの絵はがき』(廣瀬武夫誕生150年祭事業実行委員会)の内容が圧巻であった。
駒井報告では、1940年に約22,000人のポーランド人将校等がソ連によって殺害された「カティンの森事件」の概要が提示された。1989年までは、ポーランドでは、この事件は歴史のタブーとされた。報告者は、共産主義時代、将校たちの家族がどのように生きてきたかを、独自に遺族に対してインタビュー調査を行ったことを紹介した。